クラシック聴きはじめ🐣

ゆる〜い音楽ログとなんてことない日々

ただいまコンサート予習中:ベルリオーズ「幻想交響曲」バッティストーニ&東京フィルは今週!

ぐふふふ。初めてこの曲を聴いたのは去年の3月。衝撃的だったベルリオーズ幻想交響曲」をついに今週ライブで聴いてきます!期待は高まり、財布は軽くなります(あれ?)。

 

ベルリオーズ・ショック。「幻想交響曲」は快楽に走る奔放な女?

おサルが、幻想交響曲にショックを受けた理由。それは、ベートーヴェン交響曲の直後に聴いたからです。それほど時代を下っていないはずなのに、とても自由でシルク・ドゥ・ソレイユ」みたいと口走ったおサルに、中年天使は苦笑しつつ「阿片を吸った幻想をイメージした楽章もあるからでは」と教えてくれました。なるほどな~。 

東京フィル バッティストーニ 幻想交響曲 ベルリオーズ クラシック

LSD(Lucy in the Sky with Diamond)みたいなサイケ・クラッシック

パーフェクトな組み合わせ?バッティストーニさん指揮「幻想交響曲」楽しみです!

ちなみにGoogle Play MusicではSymphonie fantastiqueは、ひゃ、100枚もあります。めっちゃ人気曲ですね。おサルのお気に入りはこの2枚。


  コリン・デイヴィス指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
  クラウディオ・アバド指揮、シカゴ交響楽団
  シャルル・ミュンシュ指揮、パリ管弦楽団

 

コリン・デイヴィスアバドミュンシュ
もう少し若い(笑)指揮者さんの演奏で聴いてみたいなーと思ってたのです。バッティストーニさんならこの物語性の強い曲に生命力を吹き込んでくれそう。ぴったりだと思いませんか?

 

第130回東京定期シリーズ
指揮:アンドレア・バッティストーニ
ピアノ:阪田知樹*

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番*
ベルリオーズ幻想交響曲

https://www.tpo.or.jp/concert/20200123-01.php 

指揮者もオーケストラも揃った「幻想交響曲」は今週🎵
 
 

「目をつぶって飛び込んでしまうのが恋する人の常」*らしいですよ

さて、「幻想交響曲」を「シルク・ドゥ・ソレイユ」に喩えて、中年天使の失笑を買ったので、もうちょっと文学的にたとえると、ベルリオーズは『マノン・レスコー*でしょうか。おお少しは学がある感じ。ベートーヴェンは『フェードル』や『クレーヴの奥方です。


ベートーヴェンは、義母、そして女王としてのふたつの立場を自覚しながらも、恋の熱情に流されてしまうフェードルや、結婚してから夫でない人に恋をしてしまった苦悩を抱きつつも、自分なりに考え、強い意志で行動するクレーヴ夫人
それに対して、ベルリオーズは、快楽に走る奔放な無節操なマノン。やっと振りむいてくれてもそれは束の間の幸せ。貪欲で明日を考えないジェットコースターのような、男を破滅させる恋です。
 
17世紀文学の世界から、一気に18世紀のアベ・プレヴォーに跳んでしまったような驚きをおサルは感じたんですね(たぶん)。
 
と、ベルリオーズ幻想交響曲には関係のない話ですみません。軽くなる財布には目をつぶって(えっ)、コンサートに飛び込んできます!
  

   ご感想はTwitterまで。どうぞお手柔らかに。

 
 

 コリン・デイヴィスさん、 奇をてらったところがなくて好き。

ベルリオーズ:幻想交響曲

ベルリオーズ:幻想交響曲

 



 

おサルのコンサート鑑賞:それってインキネン・ツィクルスじゃない??(えっ)

追っかけじゃないけど、横浜定期演奏会も聴きに行きます!(←それを人は追っかけと呼ぶ)

昨年から、インキネンさん指揮&日本フィルハーモニーの演奏会ツィクルス中のおサル。意外とこの聴き方は初心者向けかも。クラシック音楽をもっと好きになりました!

日本フィル インキネン 定期演奏会 ベートーヴェン ツィクルス

ベートーヴェン・ツィクルス、だよね?ね??

指揮者とオーケストラの関係の深まりを感じるのも楽しいよ。

ピエタリ・インキネンさんが日本フィルの首席指揮者に就任されて、初めての定期演奏会のプログラムは、北欧シリーズでした。 

 

第711回東京定期演奏会、2019年06月08日
指揮:ピエタリ・インキネン[首席指揮者]
ヴァイオリン:諏訪内晶子
湯浅譲二シベリウス讃−The Midnight Sun−
サロネン:ヴァイオリン協奏曲
シベリウス組曲《レンミンカイネン》―4つの伝説

 

開演前に「日本フィル創設者の渡邉暁雄さんと同じフィンランドにルーツをもつ指揮者」との短いアナウンスが入り、当日は「シベリウス讃」を作曲された湯浅譲二さんも舞台に上がられ、この日は少し特別な雰囲気でした。

 

諏訪内晶子さん&インキネンさん。好対照なふたり

諏訪内さんのヴァイオリン、素晴らしかったです。ロビーでCD買いました。レンミンカイネンもすごくワクワクしました。チェロがほんとに良かった!途中から釘付け。同行した友人も「あのチェリストはすごい!」と絶賛。
ただ、インキネンさんの指揮は、驚くほどリズミカルで、、、その、そういう曲なのかもしれないけど、少しだけオーバーアクションにも感じて、諏訪内晶子さんが不動の総司令官然とされていたのと好対照でした(またしても失礼)。

 

この時、ふと同じ指揮者さんとオケの演奏会を通しで聴いてみたら、どう感じるのかな?」という考えがおサルの頭をよぎりました。ちょうど10月スタートのベートーヴェン・ツィクルス」も聴きたくなり、結局インキネンさんのステージは一回も欠かさず聴きに行きました。

 

2019年インキネンさん指揮でのラスト演奏会について、こんな生意気なことツイートしてます。

 

第382回名曲コンサート、2019年10月27日
指揮:ピエタリ・インキネン[首席指揮者]
ピアノ:アレクセイ・ヴォロディン
ベートーヴェン交響曲第1番 ハ長調 op.21
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 op.15
ドヴォルジャーク交響曲第8番 ト長調 op.88 B.163
 

2019年10月28日 午前9:47
前回のステージよりインキネンさんは落ち着いて自信のある指揮で、その指揮にオケは寄り添う感じでした。日本フィルとインキネンさんの相性、どんどん良くなりますね!

 

おサル、偉そーーー!!!感想は自由とは言え、この、にわかが!!


で、でもね。回を重ねるごとに進化する、指揮者とオーケストラの関係を感じるのは楽しかったのです。いろんなメリットもあるので、指揮者&オーケストラの追っかけを、同じクラシック初心者の方にもおすすめしたいです。

 

というわけで、めいっぱい、クラシック音楽ライブ楽しんでます!

 

日本フィル インキネン 定期演奏会 ベートーヴェン ツィクルス

東京フィルも好き(えっ)。

 

演奏会の感想はこちら。長いので読まなくて大丈夫(笑)

昨日の日本フィルはオケが以前よりまとまっていて、ハーモニーが素敵でした。
ベートーヴェン交響曲第1番、スピーカーの前で聴いているだけではわからない、細かなニュアンスの音楽からはじまり、オケ全体がさざなみのように鳴動するので、こんな曲だったのか!と感動しました。

それとオーケストラの各楽器の配置、構成がいつもと違っていて面白かったです。舞台センターの左にチェロ、その隣がヴィオラコントラバスが左奥で、金管のうちホルンだけが右奥。不思議なフォーメーション😃古典配置というのだと、大学時代の友人が教えてくれました。

軽快なテンポで、重奏が気持ちよく細部まで聴けて楽しかったです!
特に第一バイオリンの田野倉さんの音が綺麗でした!木管楽器もよかったなあ。

前回のステージよりインキネンさんは自信をもっていてその指揮にオケは寄り添う感じでした。日本フィルとインキネンさんの相性、どんどん良くなりますね!

 

 ご感想はTwitterまで。どうぞお手柔らかに~。 

 

おサルのコンサート鑑賞⑫スメタナ連作交響詩「わが祖国」小林研一郎&日本フィル(2020/1/17,18)

2020年コンサート初め。「待ち遠しかった~久しぶりで楽しみ!」ってあなた、12月にサントリーホール来てますよ?もうちょっと大切に味わいなさい、このおサルさんめ。

f:id:theextraterrestrial:20200119142231j:plain

イランからの留学生が話してくれたのは祖国の雪山の美しさ。

 

指揮者と会話するような呼吸で、なめらかに音楽を奏でる弦楽器が美しかった

 

第717回東京定期演奏会<秋季> 2020年01月17、18日
指揮:小林研一郎[桂冠名誉指揮者]
スメタナ:連作交響詩《わが祖国》

 
今回のライブを聴いて、このスメタナの連作交響詩が血が通ったものになった気がするおサルです。ますます好きになりました。
わが祖国は、おサル的に言えば郷土愛。誰の中にも息づいている、普遍的で特別な生き物のような音楽ですね(大ざっぱ)。その昔、イランの大地の美しさを語ってくれた留学生のことを思い出しました「本当に美しい国なんだよ」「それはどんな歴史にも変えられない」
オーケストラの重奏をたっぷり浴びて、一週間の疲れがふわっと消えました。こんなに絶妙に弦楽器を駆使した曲だと思わなかったです。
特に第4曲以降は、弦楽重奏がなめらかになり、ますます楽団全体が響き合って、聴き心地が良くなりました。表現力がないのがくやしい!第6曲で「汝ら、神の戦士らよ」そして第1曲「ヴィシェフラド」のテーマが、同時に高らかに演奏されたときは、本当に気分が高揚しました。いい気分!
 
 

小林研一郎さんは皆に愛されてるんだなと実感。

終演後、「いやーよかったわ」とおっしゃる方に、思わず「ですよね!」と相づちを打ったら、その場でひとしきり話が弾みました。良い演奏会ってこういうことを言うのかも。
指揮者、オーケストラ、観客のエネルギーがぴったり合った、幸福な時間。コンサートにはこういう醍醐味もあるんですね。
 
楽しかったです。ありがとうございました!
 
 
あ。第3楽章後、指揮者がハープに続いてチェロを称えて起立させたのですが、チェリスト「え?オレ?何か間違いじゃなくて?」みたいな感じのリアクション。そのあとの破顔一笑とか可愛かったです。
 

第717回東京定期演奏会<秋季> 2020年01月17、18日
指揮:小林研一郎[桂冠名誉指揮者]
スメタナ:連作交響詩《わが祖国》

ピッコロ1、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、バストロンボーン1、チューバ1、ティンパニ、トライアングル、大太鼓、シンバル、ハープ2、弦楽5部。管楽器、もう少し多かった気もします。
コンマス:田野倉さん、ヴィオラ:長谷川さん、チェロ:菊地さん、ティンパニ:パケラさん。他は名前の分かる人もわからない人も。すみません。
 

2月の日本フィルは九州場所、いや九州演奏旅行へ。連日移動して演奏会で、休みが火曜しかないって、めっちゃハードやん。巡業おつかれさまです!また☺️3月待ってまーす。

3月といえば、プレトニョフ&東京フィルで「わが祖国」演るんですよね、、、行っちゃう?(←懲りてない) 

 

   ご感想はTwitterまで。どうぞお手柔らかに。

 


 

 

 

クラシック入門でいちばんだいじなこと。それは「自分がピンとくる演奏を聴くこと」

まあ生意気なタイトル。
前回「わが祖国」のおすすめアルバムを教えてもらったおサルですが、、、
 
「わが祖国」は6楽章、約80分。演奏会まであと10日かー。
自分の好きな録音、聴きたいよね、、、(えっ)
 

「いま」「一番」好きなアルバムを聴くのが大事。スメタナ「わが祖国」アントニ・ヴィト指揮、いいですよ。

 
 おサルは、GooglePlay Musicで次から次へと第1楽章だけ聴いて、一番ピンときるアルバムを探しました。
目立たない作品で、Amazonレビュー1件ものみ。ちょっと気が引けますが、Antoni Wit指揮のこのアルバム。これが好き、かなあ。
 
1位:Smetana: Ma Vlast  指揮:Antoni Wit、ポーランド国立カトヴィツェ交響楽団

https://www.amazon.co.jp/MA-VLAST-B-SMETANA/dp/B00000140M

↑視聴できます 

わが祖国 スメタナ Antoni Wit Naxos

おヒマなとき聴いてみてね

柔らかくゆったりした「わが祖国」。
しっとり美しさが沁みてきます。連作全体の広がりや豊かさをあますところなく感じられます。どの指揮者のアルバムよりスローテンポ。

指揮者のAntoni Witさんは、ポーランド人で、ワルシャワショパン音楽院の教授です。2016年に読響に招聘され来日されてます。

音楽はこれを聴かなきゃ、というシバリはありません。教えていただいたことに感謝して受けとめて、そしていつかわかる時が来たら、もっと好きになればいいのです。いま自分が好きなアルバムを聴くのが大切かな、と思ってます。

 
連作交響曲詩「わが祖国」

第1曲:ヴィシェフラド(「高い城」古のボヘミア王国の栄枯盛衰の詠唱)
第2曲:ヴルタヴァ(「モルダウ」源流からひそやかに生まれた水流がやがて渦巻く大河となる。ヴルタヴァ)
第3曲:シャールカ(チェコの伝説『乙女戦争』を描く。劇的な展開での勝利)
第4曲:ボヘミアの森と草原から(チェコの田舎の美しさ、深い森、夏の日の喜び、収穫、祈りの情景、ポルカ
第5曲:ターボル(15世紀のフス戦争における英雄的な戦いを讃える。フス派の讃美歌『汝ら神の戦士』)
第6曲:ブラニーク(ブラニーク山。チェコ守護聖人とフス派の戦士を称え、チェコの民族高揚のクライマックス)

 

 今回は駆け足で聴くことになりましたが、チェコへの情熱がつまった交響詩です。ゆっくり聴きたい曲ですね。この曲について、3エントリくらい書けそう。
文句なく美しい曲なので、クラシックを聴かない人のためのおすすめ入門クラシックにもぴったりです。
 
今週、小林研一郎さんの指揮、日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会で「わが祖国」聴いてきます。楽しみです!

  

 

クラシック音楽歴30年以上のベテランさんに教えてもらった「わが祖国」アルバム4選

はっ、日本フィル定期演奏会まであと10日やん!「わが祖国」どれ聴いたらええんやろ??

ドラえもーん!
 

クラシックを聴かない人にこそ聴いてほしい「わが祖国」アルバム4選

 
困ったときのオンラインの音楽仲間頼み。紹介された4つの「わが祖国」アルバムがこちらです。

 

ちなみに、すべてタワレコのわが祖国のおすすめリスト10にもランクインしてます。さすが中年天使! 
どれもお墨付きの名盤ですが、おサルの好きな順(笑)にリンク付でご紹介します。おサルのお気に入り1位は、、、次のエントリにて(読んで💗)

 

2位:フルシャ。熱気溢れるわが祖国。後半の盛り上がりは必聴!スメタナが作曲した時もこんなパッションだったのかなと感じる。聴いていて楽しい。

 3位:ドラティボヘミアン色豊かで、強く優しくふくよか。オペラのように滔々と歌ってる。録音状況が良くないかも。 

スメタナ:交響詩「わが祖国」

スメタナ:交響詩「わが祖国」

  • アーティスト:ドラティ(アンタル)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2000/12/20
  • メディア: CD
 

4位:レヴァイン格調高くて清澄。弦楽器の音がどこまでも美しく澄んでいて、細部まで音の粒が揃っている。 

スメタナ: 連作交響詩《わが祖国》

スメタナ: 連作交響詩《わが祖国》

 
5位:クーベリック政治亡命も経験したチェコ人指揮者。タワレコの「わが祖国」部門1位。ベートーヴェン交響曲ベルリンフィル)も大好き。 
スメタナ:わが祖国
 

 

「わが祖国」は、耳を澄ませばあざやかにチェコの情景が広がる、美しく誇り高い民族讃歌。入門クラシックにもおすすめです。このクラシックいちねんせいがそういうんだから間違いありません(笑)。

あなたのお好きな「わが祖国」も教えていただけるとうれしいです。