おサルのコンサート鑑賞⑫スメタナ連作交響詩「わが祖国」小林研一郎&日本フィル(2020/1/17,18)
指揮者と会話するような呼吸で、なめらかに音楽を奏でる弦楽器が美しかった
今回のライブを聴いて、このスメタナの連作交響詩が血が通ったものになった気がするおサルです。ますます好きになりました。
わが祖国は、おサル的に言えば郷土愛。誰の中にも息づいている、普遍的で特別な生き物のような音楽ですね(大ざっぱ)。その昔、イランの大地の美しさを語ってくれた留学生のことを思い出しました「本当に美しい国なんだよ」「それはどんな歴史にも変えられない」
わが祖国は、おサル的に言えば郷土愛。誰の中にも息づいている、普遍的で特別な生き物のような音楽ですね(大ざっぱ)。その昔、イランの大地の美しさを語ってくれた留学生のことを思い出しました「本当に美しい国なんだよ」「それはどんな歴史にも変えられない」
オーケストラの重奏をたっぷり浴びて、一週間の疲れがふわっと消えました。こんなに絶妙に弦楽器を駆使した曲だと思わなかったです。
特に第4曲以降は、弦楽重奏がなめらかになり、ますます楽団全体が響き合って、聴き心地が良くなりました。表現力がないのがくやしい!第6曲で「汝ら、神の戦士らよ」そして第1曲「ヴィシェフラド」のテーマが、同時に高らかに演奏されたときは、本当に気分が高揚しました。いい気分!
小林研一郎さんは皆に愛されてるんだなと実感。
終演後、「いやーよかったわ」とおっしゃる方に、思わず「ですよね!」と相づちを打ったら、その場でひとしきり話が弾みました。良い演奏会ってこういうことを言うのかも。
指揮者、オーケストラ、観客のエネルギーがぴったり合った、幸福な時間。コンサートにはこういう醍醐味もあるんですね。
楽しかったです。ありがとうございました!
第717回東京定期演奏会<秋季> 2020年01月17、18日
指揮:小林研一郎[桂冠名誉指揮者]
スメタナ:連作交響詩《わが祖国》