クラシック聴きはじめ🐣

ゆる〜い音楽ログとなんてことない日々

ただいまコンサート予習中:ラヴェル「ダフニスとクロエ」フランシス=グザヴィエ・ロト指揮&都響

無能多忙につき、予習時間のないおサルです。友人にラヴェルの「ダフニスとクロエ」聴きに行くんだけど~と話したところ「これ聴いてみ。」と、渡されたバナナ、いやアルバムで予習しました。

 

フランシス=グザヴィエ・ロト指揮&都響

 

真冬から常春へ。神秘のレスボス島へとおサルを誘うダフニスとクロエ

 文学少女だったなごりで、ホコリを叩けば戯曲『ダフニスとクロエ』も記憶の片隅に、うっすらあります。
「ディスニー的な世界観の話だよね」
身もふたもない言い方だけど、ええまあそうかもね。神々に祝福された島、そして男女2人が織りなす素朴でいとおしい愛の物語ですよ。
近頃のちょっと殺伐としたおサルの心象風景には、「ダフニスとクロエ」くらい理想世界を描いた作品がいいのかもしれません。

 

夢のように美しい「ダフニスとクロエ」。カラヤン指揮&ベルリンフィル

友人がすすめてくれたのは、カラヤン指揮&ベルリン・フィル

これが本当に夢のように美しい演奏でした。「ダフニスとクロエ」のようなデリケートな曲には、こんな精緻を極めた演奏が合うのかも。

複雑なディテールが多いのはバレエ音楽だからかな。オーケストラは、この描写的な曲をあますところなく、繊細に美しく表現しています。ニュアンスに富んでいて饒舌。ディズニーなんて言ってごめんなさい。カラヤンさん、すごい!
聴いて損はない演奏です!交響詩「海」にも感動しました。

 

 ロトさんは、どんな指揮をするのかなと考えると、ワクワクします!カラヤンさんとは全く違うでしょう。

 

 

色彩画家シャガールによるもう1つの「ダフニスとクロエ」

ところで、「ダフニスとクロエ」はシャガールの連作でも有名です。
おサルは箱根のポーラ美術館で鑑賞したことがあります。もともとシャガールはこの連作を出版社の依頼で挿絵として描きました。当時の出版界のなんと贅沢なこと。ため息が出ます。特設サイトからも、20世紀絵画のもう1つの世界「絵本」を垣間見ることができます。お時間のあるときに眺めてみてくださいね。

 

ポーラ美術館「世界でもっとも美しい本たち シャガールマティス、ミロ、ダリ」 


都響スペシャル・第896回 定期演奏会Aシリーズ(2020年2月2日、3日)
指揮/フランソワ=グザヴィエ・ロト
合唱/栗友会合唱団

ラモー:オペラ=バレ『優雅なインドの国々』組曲
ルベル:バレエ音楽四大元素
ラヴェルバレエ音楽《ダフニスとクロエ》(全曲)
https://www.tmso.or.jp/j/news/6505/

盛りだくさんなプログラム!
おサルが心ひそかに期待しているのが、ルベル「四大元素」です。

 

しかし何でもよく食べるサルだこと。新年からスメタナベルリオーズラヴェル、日本フィル、東京フィル、都響ですよ。ゆっくり味わって食べなさい。まだ何も知らないおサルさん、お楽しみはこれからだ!

 

  

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