ただいまコンサート予習中:ラヴェル「ダフニスとクロエ」フランシス=グザヴィエ・ロト指揮&都響
無能多忙につき、予習時間のないおサルです。友人にラヴェルの「ダフニスとクロエ」聴きに行くんだけど~と話したところ「これ聴いてみ。」と、渡されたバナナ、いやアルバムで予習しました。
フランシス=グザヴィエ・ロト指揮&都響
真冬から常春へ。神秘のレスボス島へとおサルを誘うダフニスとクロエ
文学少女だったなごりで、ホコリを叩けば戯曲『ダフニスとクロエ』も記憶の片隅に、うっすらあります。
「ディスニー的な世界観の話だよね」
身もふたもない言い方だけど、ええまあそうかもね。神々に祝福された島、そして男女2人が織りなす素朴でいとおしい愛の物語ですよ。
近頃のちょっと殺伐としたおサルの心象風景には、「ダフニスとクロエ」くらい理想世界を描いた作品がいいのかもしれません。
夢のように美しい「ダフニスとクロエ」。カラヤン指揮&ベルリンフィル
これが本当に夢のように美しい演奏でした。「ダフニスとクロエ」のようなデリケートな曲には、こんな精緻を極めた演奏が合うのかも。
複雑なディテールが多いのはバレエ音楽だからかな。オーケストラは、この描写的な曲をあますところなく、繊細に美しく表現しています。ニュアンスに富んでいて饒舌。ディズニーなんて言ってごめんなさい。カラヤンさん、すごい!
聴いて損はない演奏です!交響詩「海」にも感動しました。
ドビュッシー:交響詩「海」、牧神の午後への前奏曲/ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、「ダフニスとクロエ」第2組曲
- アーティスト:カラヤン(ヘルベルト・フォン)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2017/03/08
- メディア: CD
ロトさんは、どんな指揮をするのかなと考えると、ワクワクします!カラヤンさんとは全く違うでしょう。
色彩画家シャガールによるもう1つの「ダフニスとクロエ」
ところで、「ダフニスとクロエ」はシャガールの連作でも有名です。
おサルは箱根のポーラ美術館で鑑賞したことがあります。もともとシャガールはこの連作を出版社の依頼で挿絵として描きました。当時の出版界のなんと贅沢なこと。ため息が出ます。特設サイトからも、20世紀絵画のもう1つの世界「絵本」を垣間見ることができます。お時間のあるときに眺めてみてくださいね。
ポーラ美術館「世界でもっとも美しい本たち シャガール、マティス、ミロ、ダリ」
都響スペシャル・第896回 定期演奏会Aシリーズ(2020年2月2日、3日)
指揮/フランソワ=グザヴィエ・ロト
合唱/栗友会合唱団
ラモー:オペラ=バレ『優雅なインドの国々』組曲
ルベル:バレエ音楽《四大元素》
ラヴェル:バレエ音楽《ダフニスとクロエ》(全曲)
https://www.tmso.or.jp/j/news/6505/
盛りだくさんなプログラム!
おサルが心ひそかに期待しているのが、ルベル「四大元素」です。
しかし何でもよく食べるサルだこと。新年からスメタナ、ベルリオーズ、ラヴェル、日本フィル、東京フィル、都響ですよ。ゆっくり味わって食べなさい。まだ何も知らないおサルさん、お楽しみはこれからだ!
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