クラシック聴きはじめ🐣

ゆる〜い音楽ログとなんてことない日々

ただいまコンサート予習中:映画「カルメン」でおさらい。2月東京フィル定期演奏会は歌劇「カルメン」

2月のチョン・ミョンフン指揮&東京フィル定期演奏会「歌劇カルメン」を楽しみにしているおサルです。今日は、コンサートに先立ち、おサルに強烈にカルメン像を刷り込んだ、ある映画のご紹介です。

 

カルメン」はジュリア・ミゲネス以外にはありえないでしょ?!(いきなり?)

 
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  作品情報
  映画「カルメン」(1984年、西仏合同作品) 
  監督:フランチェスコ・ロージ
  音楽:ロリン・マゼール指揮、フランス国立管弦楽団&合唱団

 

ビゼーのオペラをオール現地ロケで映画化。
カルメンにジュリア・ミゲネス、ドン・ホセにプラシド・ドミンゴ


ジュリア・ミゲネスが破壊的な魅力を発揮していて、ドミンゴの人生が、狂ってしまうのも納得です!
最高にコケティッシュカルメンを、4つの動画でご紹介。

 

1)ハバネラ。まずはまだお洋服を着ているシーンから。奔放です。

 

2)「Julia Migenes Carmen "Je vais danser en votre honneur"  」ぜひYoutube検索して見てください。 
ストリップティーズで迫られるホセ、気の毒。おサルは女なのにノックアウトされました!

せ、セクシー!こんな挑発的な話だっけ?カルメンってばワイルド!

 

 3)ホセとカルメンの出会い。こっちのほうが映像がきれいかな。

   

 

 3)絵巻物のように描かれたロマ

 

 

先に動画リンクを貼ったのは、この映画が奇をてらわず歌もしっかり聴かせていることを知ってほしいからです。 主演のジュリア・ミゲネスは「カルメン」のサウンドトラックでグラミー賞を獲得しました。 

 

オペラらしくない?!リアルで、たくましく生命力溢れるカルメン

オープニングシーンからおサルは圧倒されました。砂煙もうもうのセビリアの街路、工場労働者の群れの1人としてカルメン登場。説明セリフ一切なし。言葉がいらないくらいカッコよかった!群集もしっかり描かれていて、オペラをつくりものとしか感じられず「オペラってリアルさがないし、歌手が太ってて美しくない」というサルのイメージがみごとに覆された瞬間でした(しかしシブい映画好きな子ども、いや子ザル)。 

 

カルメン オペラ 映画

カルメンったら。

 

映像、音楽、キャストともに、映画史上最高の「カルメン」として知られる名作

リアリズム映画の旗手だったフランチェスコ・ロージー監督は、徹底した時代考証1880年代のアンダルシアを再現。主役のカルメンをロマの女に見せるため、ブルネットのカールヘアにさせ、胸元の開いた洗いざらしの衣装にするなど自然な演出で、オペラのもつ作為性をぬぐい去ることに成功しています。
さらに、屋外の広がりと陽光を捉えたダイナミックな構図、躍動感あふれるモブシーンなど、映画的な迫力に満ちていて、理想的な映像化だと言われる理由がよくわかります。

フラメンコの振付・演出はあのアントニオ・ガデス。撮影も…このあたりで止めます。。この映画の話になると、止まらなくなります!

 

音楽も本格的だったんですね。ロリン・マゼール指揮、フランス国立管弦楽団&合唱団による演奏です。 聴きなおすと、ドラマチックで鮮やかな音の演出に驚きます。マゼールさんは映画や演劇のことがよく分かってる方ですね!

 

どなたも楽しめる作品ですので、機会がありましたら、ぜひ観てくださいね! 

  

 

 2018年にBlu-ray化されてました!うれしい!エントリ書いてよかった。

カルメン [Blu-ray]

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この映画以前は金髪のカルメンもいたし、ほぼ全編ドレス姿だった。下着を思わせる生成りの衣装やセクシーなコルセットになったのはこの作品以降。ロマの描き方や、実際のオペラ演出にもこの映画はいろんな影響を与えたんだよ。欧米では評判が高く、様々な批評誌でベストに選ばれた作品。 by弟

 

もちろん、コンサートも楽しみにしてます!
素晴らしい演奏や歌手をこれから知っていくのが楽しみ。 

 

東京フィル定期演奏会「歌劇カルメンチョン・ミョンフン指揮(2/19、21,23)

 

ジュリア・ミゲネス・ジョンソン(Julia Migenes Johnson):
移民として貧困家庭で育つ。ニューヨークのパフォーミング・アーツ・スクールのコンテストで、バーンスタインによって見いだされ、ブロードウェイで「ウェストサイド・ストーリー」のマリア役を務める。周囲の反対を押し切り、ニューヨーク・メトロポリタン・オペラ(MET)と契約、モーリス・ベジャール演出の「サロメ」で主役を射止める。ベジャールと恋愛関係になりヨーロッパ滞在中、ドミンゴの推薦で、映画監督フランチェスコ・ロージに紹介され、カルメン役に抜擢される。「カルメン」のサウンドトラックでグラミー賞を獲得。